スイカ
今日は「スイカ」についてのお話です。
スイカは昔から夏の暑さから体を守ると言われてきました。
スイカの原産地はアフリカ南部のカラハリ砂漠
日本には安土桃山時代にわたってきました。
明治時代になると欧米からさまざまな品種が入り
一般に普及したといわれています
スイカの果肉のおよそ95%は水分で、
このうち4~6%が糖分です。
水分が多いので栄養価が低いように思われますが
そうではありません
ビタミンでは、β-カロチンや 、ビタミンB1、B2、ビタミンC、
そして、カルシウムやリン、鉄、カリウム等のミネラル類、
グルタミン酸やアルギニンなど、
多くの成分をバランスよく含んでいます。
さらに、
スイカに含まれる果糖やブドウ糖は、
他の糖質に比べエネルギーに変わるのが速いので、
夏の暑さで疲れた身体を癒すにはスイカの甘さがぴったりです
スイカは、
古くは漢方や民間療法でも、夏の暑さからくる熱を収め、
利尿作用があるため、むくみや解毒に役立つ食べ物とされてきました
さらに、スイカには、
シトルリンというアミノ酸を含んでいます。
このシトルリンは体内に吸収されると、他のアミノ酸とともに、
体内で発生するアンモニアを無害な尿素に変換させて
排泄するように働きます
スイカにはカリウムも豊富に含まれています。
カリウムは、ナトリウムとのバランスを保つので、
余分なナトリウムの排出を促し、利尿作用を高めることから、
ナトリウムのとりすぎからくる むくみの改善にも役立ちます。
また、
スイカの絞り汁を煮詰めて作る「スイカ糖」は、
むくみ防止や、のどの痛みの緩和、痰がからむときにも良いとされ、
昔から民間療法として利用されてきました
スイカのタネにはリノール酸やタンパク質が多く、
ビタミンB群やEが豊富に含まれているため、
漢方では強壮剤や止血剤、のどの痛みなどに効果のある薬として
用いられています。
スイカの皮も漢方の薬の材料として使われ、
コレステロールを減少させ、
血管を拡張させたりする効果もあるといわれています。
このように昔からスイカは
健康によい夏の食べ物と認められてきました
果肉を食べると皮や種は捨ててしまうスイカですが、
健康への効果も考え、スイカを上手に利用してみてはかがでしょうか
※この内容は2019年7月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
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