痛風
痛風は、尿酸が関節や腎臓の中にたまり、
それが結晶となって留まることで、
関節に激しい痛みが生じる病気です。
尿酸は、プリン体が分解されてできる老廃物です
プリン体は、プリン体を多く含む食べ物を摂り過ぎたり、
激しい運動をしたりすることで、
体の中に少しずつたまっていき、分解されると尿酸になります。
体内の尿酸の量はほぼ一定に保たれていて、
一日に作られた尿酸とほぼ同じ量が毎日排せつされています。
ところが、何らかの原因で尿酸の量が増えると、高尿酸血症になります。
そうすると、たまった尿酸が結晶となって、痛風を発症します
痛風になると、突然、
足の親指の付け根が赤く腫れて痛くなる発作が起こります
この痛みは「風が吹いても痛い」というほどの激痛で、
病名の由来になったといわれています。
通常、24時間以内に痛みのピークを迎え、
その後1~2週間で自然に消えていきます。
そのまま放置すると、
手足の関節などに尿酸塩の結晶ができてコブのように腫れる
「痛風結節(けっせつ)」ができることがあります。
また、尿酸塩が腎臓にたまると腎機能が低下したり、
尿酸値が高くなると尿路結石ができることもあります。
痛風は30代から50代の男性に多く見られます。
特に肥満体質の人、食べ過ぎ、飲み過ぎの人、ストレスが多い人、
激しい運動をしている人などに起こりやすいといわれています。
遺伝的な影響は大きくはないものの、
痛風の親を持つ子どもは痛風になりやすい傾向があるそうです
治療は、発作が起きたときは鎮痛薬を使って痛みを抑え、
発作が収まったら血中の尿酸値を下げる薬を服用します
あわせて、
食生活や運動など生活習慣を改善していきます。
食事面では、
プリン体の多い食べ物を控えるようにしましょう。
プリン体は、
エビやイワシ、カツオ節、レバー、白子などに多く含まれています。
お酒の飲み過ぎもよくありません
1合程度の適量を守りましょう
運動は、ウオーキングや軽いジョギングなどゆるやかな運動がおすすめです
※この内容は2020年1月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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