骨を強くする栄養素
高齢になっても自分の足で歩いて自立して過ごすためには、
骨粗しょう症の適切な予防と治療が欠かせません
骨粗しょう症対策の基本は、食事と運動です。
食事については、骨を強くする栄養素をしっかり取ることが大切です
骨に大切な栄養素としてまず思い浮かぶのは「カルシウム」です
カルシウムは、人体に最も多く含まれるミネラルで、骨や歯の材料になります。
牛乳、チーズなどの乳製品、豆腐、大豆などの大豆製品、
小松菜、切り干し大根などの野菜、
わかめ、ひじきなどの海藻類、しらす干しなどの小魚、
それから、卵などに豊富に含まれています
カルシウムを効率よく吸収するためには、
ビタミンDとビタミンKを取ることも重要です
ビタミンDは、カルシウムの効率的な吸収を助ける働きをしています。
鮭やサンマ、マグロなどの魚、
しめじ、マイタケなどのキノコ類に多く含まれていますが、
適度に日光を浴びることで、私たちの体の中で作ることもできます
ビタミンKは、カルシウムが骨に沈着するのをサポートする栄養素で、
小松菜やホウレンソウなどの緑黄色野菜、
納豆、ワカメなどに豊富に含まれています
このビタミンDとビタミンKは、
どちらも油に溶けやすい脂溶性ビタミンのため、
油と一緒に食べることで、吸収率がアップします。
したがって、炒め物や揚げ物にしたり、
サラダにするなら油を使ったドレッシングなどをかけるのがおすすめです
一方で
カルシウムの吸収を妨げてしまう栄養素もあります
その一つが「リン」です。
リンは、カルシウムやマグネシウムとともに、骨や歯を作る大切な栄養素です。
魚や豆類などに含まれているほか、加工食品の食感や見た目、味をよくするため、
添加物としても利用されています。
ただ、
過剰に摂取すると、カルシウムと結びついて体から排出され、
カルシウムの吸収を邪魔してしまいますので、
インスタント食品やスナック菓子などの取り過ぎには注意が必要です
※この内容は2020年9月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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