糖尿病予備軍
私たちは食事をすると、一時的に血糖値が高くなりますが、
すい臓から分泌されるインスリンというホルモンによって
時間とともに正常値に戻ります
ところが、
このインスリンの分泌量が少なくなったり、うまく働かなくなったりすると、
血糖値の高い状態が続いてしまいます。これが「糖尿病」です。
「糖尿病予備軍」というのは、血糖値が正常よりも少し高いものの、
糖尿病の診断基準までにはなっていない、糖尿病になる前の段階のことを指します。
「糖尿病になる前の段階」と聞くと、
「大丈夫じゃないか」と思う方もいるかもしれません。
しかし
予備軍の段階から、動脈硬化が進むなど
体の中では変化が起こっているといわれています。
糖尿病は一度発症してしまうと、完全に治すのは難しい病気です。
そのため、糖尿病にならないように、
予備軍のうちに早期発見、早期治療をすることがとても大切です
糖尿病は生活習慣病の一つですから、
予防のためには、生活習慣を改善することが第一です
なかでも基本となるのは、食事と運動です。
食事は、1日3食、バランスよく、腹八分目で、ゆっくり食べるよう心がけましょう
早食いをすると、血糖値が上がりやすくなります。
また、野菜やキノコ類、海藻、玄米などは、
血糖値の上昇を抑えるといわれていますので、積極的に取り入れたい食材です
運動は、ウオーキングやジョギング、水泳などの有酸素運動がおすすめです
酸素を十分に取り入れる有酸素運動によって、筋肉への血流が増えると、
ブドウ糖が細胞の中にどんどん取り込まれ、
インスリンの働きがよくなり、血糖値が低下しやすくなります。
ただし、やめてしまうとその効果は3日ほどで失われてしまうそうですので、
週に3回、1日30分ほどを目安に、継続していきましょう
このほか、精神的なストレスも、血糖値が上がる要因になりますので、
上手に気分転換して、ストレスを解消することも重要です
※この内容は2020年10月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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