インフルエンザの種類

 

毎年、インフルエンザが流行する時期になると、

「今年は何型が流行っている」といった話を耳にすることがあるように、

インフルエンザには、さまざまな種類があります

 

インフルエンザを引き起こすインフルエンザウイルスは、

直径およそ1万分の1ミリで、形はほぼ球形をしています

 

大きく分けてA、B型、C型の3種類に分類され、大きな流行の原因となるのはA型とB型です。

A型とB型のインフルエンザウイルスの表面には、ヘマグルチニンノイラミニダーゼという

2つのタンパク質がトゲのように突き出ていて、

これらは、インフルエンザウイルスが細胞に感染し、増殖する際に重要な役割を担っています

 

A型インフルエンザウイルスには、

ヘマグルチニンが16種類、ノイラミニダーゼが9種類あり、

この組み合わせによって、全部で144種類の型に分けられます

 

この中には、よく耳にする「A香港型」なども含まれています。

このようにA型のインフルエンザウイルスは種類が多く、また、変異しやすいため、

毎年、前の年とは微妙に形を変えて、流行を引き起こします

 

また、A型は人だけでなく、

、馬などの哺乳類、カモ、ニワトリなどの鳥類に感染することがあり

鳥インフルエンザもA型インフルエンザに分類されます

 

B型インフルエンザウイルスは、

A型ほど細かい種類はなく、変異することも少なく、

毎年流行しますが、A型ほどの流行になることはほとんどありません

 

C型インフルエンザウイルスも細かい種類はなく、大流行することはほぼありません。

 

ちなみに、A型の一部の種類とB型は、同時に流行することがあります。

同じシーズンに、A型に二度かかったり、

A型とB型の両方にかかったりするのは、このためです

 

症状については、

A型は発熱などの症状がやや強く出る傾向にあり、B型は下痢などの胃腸症状が多い傾向があるとされています。

C型は、もし感染したとしても一般的な風邪との区別がつかないくらい軽いといわれています。

 

※この内容は2020年11月に放送されたものです

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