味噌と健康
今回は、健康面から見る
「味噌」特有のありがたい効果について取り上げていきます
まず「味噌」は、
良質の植物性たんぱく質を多く含む大豆が主原料になります。
「大豆」には、強い抗酸化力を持つ、
ポリフェノールの一種、「イソフラボン」が含まれており、
苦みやえぐみのもとになる成分として含まれる
「サポニン」にもコレステロールの除去や、
免疫向上をサポートする殺菌、抗菌作用が備わっています
そんな有能な「大豆」を発酵させることで
アミノ酸やビタミンなどが大量に作られる味噌は、
さらに、炭水化物、脂質、灰分、ビタミン、カリウム、マグネシウム、繊維質など
たくさんの栄養素を含んでいます
まさに万能な調味料と言えるでしょう
ただ、
味噌を使った料理をいただくとき気になると言われがちなのが「塩分」です。
実際、スーパーなどの陳列棚を覗いてみると、
「減塩」と記した商品も多く並んでいて注目されています
例えば、お味噌汁で見てみると
お椀1杯150グラムをいただく量の目安とすると、その塩分は約1.2gとなります。
食事全体で見た場合、
他の料理と比べても決して高いものではないようです。
ちなみに1日の塩分摂取量(食塩摂取量)の基準は、
厚生労働省の「日本人の食事摂取基準2020年版」によると、
男性7.5g未満、女性6.5g未満としています。
また日本高血圧学会では1日6g未満、WHO(世界保険機関)では1日5g未満を
一日の食塩摂取量の目安としています
なお塩分摂取が気になる方は
カリウムを多く含んだほうれん草やいも類、食物繊維の多いわかめ、ごぼう、こんにゃく
を具材として使うことで、塩分の吸収を抑えたり排出したりしてくれますので、
単純に味噌を減らすというよりは、お食事全体のバランスを見ながら、
味噌特有の恩恵を受けるという選択も、おすすめしたいところですね
※この内容は2022年2月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオ・KNBラジオで放送中!
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正しいお酒の楽しみ方
今回は「正しいお酒の楽しみ方」をテーマにお届けしたいと思います
まずは「食前酒」についてです。
食前に少量のお酒を飲むと、胃液の分泌を促して、
食欲を増進させるプラスの効果が発生すると言われています。
イタリア発祥の「食前酒」は食欲増進効果を促すことはもちろん、
会話を心地よく弾ませる効果も期待できます。
少量で、アルコール度数の低いお酒をいただくのが基本となっています
逆に、空腹の段階で大量にアルコールを摂取すると、
胃腸に強い刺激を与えてしまい、粘膜を荒らしてしまうことになります
さらにはアルコールそのものが身体に吸収されやすくなってしまうことで、
様々な弊害を引き起こしやすくなります
また、飲む速度も大事です。
速いペースでお酒を飲むほど、血液中のアルコール濃度が急上昇し、
身体への障害が生じやすい状態に陥ってしまいます。
そこで空腹状態を防ぎ、ペースを抑えるためには「食べながら」がポイントです
特にたんぱく質や脂質を多く含んだ食べ物を意識すると、
アルコールと胃の粘膜の接触が緩和され、
アルコールの吸収がゆるやかになって、胃腸の障害の予防に繋がります
このため何を一緒に食べるかを意識することも有効な対策になると思います
なおお酒を飲んだら絶対にハンドルを握らない。
社会の常識をしっかり守りましょう。
※この内容は2022年1月に放送されたものです
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お正月の食事と健康
新年あけましておめでとうございます
今年も皆さんの健康に役立つ耳よりな情報をお伝えしていきます
どうぞよろしくお願いいします
きょう取り上げるのは、「おせち料理」です
漢字では「御(おん)」と「節(ふし)」で記す「おせち」ですが、
その名前の由来は元旦だけでなく、五節句などの節目を祝うため、
神様にお供えして食べられていた「御節供(おせちく)」から来たもので、
江戸時代に庶民に広がるにつれ、
最も大切なお正月にふるまわれる料理として定着していったそうです
収穫物の報告、感謝の思いを込めて、
その土地で獲れたものをお供えしていた「おせち」の文化は、
暮らしや文化が豊かになるにつれて今のご馳走のカタチになったそうです
また、かまどの神様や、主婦に対し、
正月三が日は休んでもらおうという心遣いから、
保存のきく食材が中心になったと言われています
ところで、めでたさを重ねるという意味合いで、
「重箱」に入れられるおせち料理は、
「一の重」に、「祝い肴」と酒の肴になる「口取り」を
「二の重」に、縁起のいい海の幸を中心とした焼き物、酢の物や和え物を
「三の重」に、家族が仲良くいられるようにとの意味から
山の幸を中心とした「煮物」を詰め込む「三段重」が主流ですが、
それぞれの段に彩られる食材一つ一つにも、
ウィットにとんだ「なるほど」な意味がありますし、
和のご馳走を丁寧にかみしめながら、
思いも新たに、いい一年のスタートを切りたいですね
「おせち料理」には、縁起を担ぐいわれだけでなく、
薬膳の国、中国から伝わってきたことにも納得できる
「健康食」としての魅力も備わっています
※この内容は2022年1月に放送されたものです
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パーソナリティー 秋本 和美
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冬の感染症
さて今週末にはクリスマス、週が明ければ年末、年越しです
冬シーズン真っ盛り…ということで、
「冬の感染症」ついてお話しします
気温が低くなり、空気が乾燥する冬場は、
「風邪」や「インフルエンザ」にかかりがち。
特にインフルエンザのピークは、これからと言われています
なぜ空気が乾燥していると「風邪」や「インフルエンザ」にかかりやすいのかと言うと、
風邪やインフルエンザの原因となるウィルスそのものが水分を含んでいるためです。
湿度が高い場合は、
ウィルス自体が空気中の水分を取り込んで重くなるため、空気中を漂えなくなります。
反対に、空気が乾燥している環境なら、
ウィルスに含んでいる水分も蒸発するので、長時間、空気中を漂えることになります。
加えて、冬場は体温が下がりやすく人の抵抗力も弱まるので
浮遊したままのウィルスが口や鼻から侵入すると
より簡単に感染してしまうそうです
また子どもやお年寄りはもともと抵抗力が弱いので
さらに感染する確率は高くなります
ですから外出時はマスクを着用し、帰宅後は手洗い消毒などを心掛けることが大事ですが、
これは、新型コロナウィルスへの感染対策で
既に皆さんの習慣となっていますね。より油断せずに、心がけたいですね
室内、自宅での感染対策も忘れてはいけません
冬場の室内は暖房器具を使用していると、外よりも湿度を下げてしまいます。
加湿器などを活用し、小まめに湿度をチェックしながら
50%から60%の湿度を保つことが必要です。
ただ、ところどころに加湿器を設置するのは難しかったり、
「もう少しエコに」という場合は、
洗濯物など濡れたものを部屋干しするなど、工夫をしてみるのもいいでしょう
またストーブの上にやかんを置いておくのも効果的です
今はデスク上で使えるような電気を使わない小型の加湿器も多く出ていますので、
感染リスク対策を兼ねた、ストレスのない環境づくり、
楽しんでみてはいかがでしょうか
※この内容は2021年12月に放送されたものです
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