日焼け止めの選び方/紫外線を防ぐ成分
紫外線を防ぐ成分には大きく分けて
「紫外線吸収剤」と
「紫外線散乱剤」の 2種類があります。
どちらも紫外線をブロックする力がありますが、その仕組みは異なります。
まず、紫外線吸収剤は、
紫外線を吸収して、熱などのエネルギーに変換して放出することで、
肌の細胞に届くのを防ぐというタイプの成分です
紫外線を吸収する際に、肌の上で化学反応を起こすため、
皮膚に負担をかけるというデメリットがありますが、
紫外線を防ぐ力が強い上に、
透明性が高い、白浮きしにくい、伸びが良い、といったメリットがあります
この紫外線吸収剤に使われる成分には、
「メトキシケイヒ酸エチルヘキシル」「オキシベンゾン」などがあります。
一方、紫外線散乱剤は、肌の上に膜を作って覆うことで
紫外線を肌の表面で散乱・反射させて跳ね返し、肌に浸透するのを防ぐというタイプの成分です
紫外線吸収剤のように化学反応を起こすことがありませんので、肌に優しいのが特徴ですが
粉っぽくなる、白浮きしやすい、といったデメリットがあります。
紫外線散乱剤に使われる成分としては、
「酸化チタン」「酸化亜鉛」などがあります。
このように吸収剤、散乱剤のどちらが含まれているかによって、効果や使い心地が変わってきます。
そのため、日焼け止めを選ぶときは、
どちらが配合されているか確認することが大切です
製品によっては、どちらか一つだけ含まれているものもあれば、
両方含まれているものもあるそうです
また紫外線吸収剤は、人によっては肌の負担になり、
肌荒れやかぶれを起こしてしまう場合があるといわれています
肌の弱い方、敏感肌の方などは、
「紫外線吸収剤不使用」「ノンケミカル」と表示されているものを選ぶことをおすすめします
※この内容は2021年5月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオ・KNBラジオで放送中!
=====================================
薬膳の考え方を生かした食材の選び方
薬膳は、病気の予防と回復、そして健康を保つために、
中国伝統の医学である「中医学(ちゅういがく)理論」に基づいて
作られた食事のことをいいます。
薬膳ときくと、
漢方の生薬や薬草などを使った料理をイメージする方が多いかもしれませんが、
あくまで季節や食べる人の体調に合わせて作るもので、
必ずしも特別な食材を使うわけではありません。
身近な食材を使っていても、中医学理論に沿っていれば、
薬膳と呼ぶことができるそうです
そのため、日々の食事に薬膳の考え方を取り入れることもできます
普段の食事にも生かせそうな薬膳の考え方に、
「五性(ごせい)」と「五味(ごみ)」があります。
五性は、「体を温める」「冷やす」といった
食材の性質によって5つに分類したもので、
体を温める「熱性(ねっせい)」「温性(おんせい)」と、
体を冷やす「寒性(かんせい)」「涼性(りょうせい)」、
どちらにも属さない「平性(へいせい)」に分けられます。
熱性、温性は、寒い地域で取れるもの、冬が旬のものが多く、
代表的な食材として、ショウガやネギ、ニンニクが挙げられます。
寒性、涼性は、熱い地域で取れるもの、夏が旬のものが多く、
トマトやゴーヤー、豆腐などが代表的です。
五性の考え方では、暑い時期は寒性、涼性、
寒い時期は熱性、温性の食材を選ぶと良いということになります
一方、五味は、
「甘い」「酸っぱい」といった味によって5つに分類したもので、
酸っぱい「酸味(さんみ)」、苦い「苦味(くみ)」、
甘い「甘味(かんみ)」、辛い「辛味(しんみ)」、
塩辛い「鹹味(かんみ)」に分けられます。
例えば、酸味の代表的な食材には、レモンやトマト、梅などがあり、
皮膚や毛穴を引き締めて、汗のかき過ぎを抑えるなどの作用があると考えられています。
塩辛い鹹味の食材には、昆布や海藻などがあり、
体を潤し、便通をよくするなどの作用があると考えられています。
五味の考え方では、
それぞれの作用を生かして、食材を選んでいきます
薬膳は決して難しいものではありません。
身近なところから取り入れてみてはいかがでしょうか
※この内容は2021年4月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオ・KNBラジオで放送中!
=====================================
春の健康管理
4月になりました
進学や就職、転勤、引っ越しなどで大忙しの方も多いのではないでしょうか。
加えて、寒暖差や気圧の変動が大きく、心身の不調が出やすい時期でもあります
そこで今日は「春の健康管理」についてお伝えします
季節の変わり目の体調不良には、
自律神経の乱れが関わっているといわれています。
自律神経には、交感神経、副交感神経という2つの神経があります。
交感神経は、日中活動しているときや緊張するときに、
副交感神経は、寝ているときやリラックスしているときに活発になります。
働きは正反対ですが、
両者がバランスよく作用することで、私たちの体は調節されています
この2つの神経のバランスが崩れると、心と体に影響が出てきます。
自律神経を整えるためには、規則正しい生活を送ることが第一です
生活のパターンが変わっても、
起きる時間、食事の時間、寝る時間は、なるべく同じになるよう心がけてください
食事は、三食欠かさず、バランスよく取りましょう
不規則な生活や偏った食事は、
生体リズムを狂わせて、自律神経が乱れる要因になります
春は朝晩と日中の寒暖差が大きいので、衣服で温度調節をすることも大切です
薄手のコートやカーディガン、ストールなどを用意して、
暑さ、寒さを感じたらすぐに脱ぎ着できるようにしておきましょう。
ウオーキングや水泳など、適度な運動も大切です
体を動かすと、自律神経のバランスを整えるセロトニンが分泌され、
気持ちを安定させてくれます
入浴は、シャワーではなく、湯船にゆっくりつかるのがおすすめです。
副交感神経が刺激されて、精神と筋肉の緊張をほぐすことができます
最後に、睡眠をしっかり取ることも重要です
寝る1時間前くらいから、
音楽鑑賞やストレッチなどをしてゆったりと過ごすと、眠りにつきやすくなります
新型コロナウイルスの影響で、先の見えない不安な日々が続きますが、まずは健康が第一です
無理をせず、自分に合った方法で健康管理していきましょう
※この内容は2021年4月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオ・KNBラジオで放送中!
=====================================
腎臓の仕組みと働き
毎年3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」です。
腎臓病は、重大な病気であるにもかかわらず、
自覚症状に乏しく、その恐ろしさについて、あまり知られていません
そこで今回は、「腎臓の仕組みと働き」についてご紹介します
腎臓は、背中側の腰の上あたりに、左右1つずつあります。
縦およそ10センチ、横およそ5センチ、成人の握りこぶし1つ分ほどの大きさで、
そら豆のような形をした、小さな臓器です。
腎臓の最も大きな働きは、
血液中の老廃物や塩分をろ過して、尿として体外に排出することです
血液は、全身に酸素と栄養を届けて、代わりに老廃物や二酸化炭素を回収しています。
回収された老廃物は、体にとって有害ですから、ろ過して尿として排出する必要があります。
そのフィルターの役目を担っているのが、腎臓です
腎臓には、心臓から送り出された血液のうちのおよそ20%の血液が流れ込みます。
腎臓に送り込まれた血液は、糸球体(しきゅうたい)というところに入って、
血液やたんぱく質などの大きなものと、そのほかの小さなものにろ過されます。
ここでできるのが尿の元になる「原尿」です。
原尿には、体に必要な水分や栄養分も混じっていて、
続く尿細管でほとんどが再吸収されて血液に戻りますが、残りの不要なものは尿となり、排泄されます。
腎臓には、これ以外にも重要な役割がたくさんあります
例えば、
尿の量を調節して体内の水分量を一定に保つ
尿の成分を調節して血液を弱アルカリ性に保つ
血圧や貧血を調整するホルモンを作る
ビタミンDを活性化して骨を健康に保つ
これらの働きも担っています
このように小さいながらもさまざまな役割を担っている腎臓は
私たちの体になくてはならない、大切な臓器の一つです
腎臓病の発症には、日々の生活習慣が大きく影響するといわれています。
バランスのよい食事や適度な運動は、腎臓病を予防するためにもとても大切です
※この内容は2021年3月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオ・KNBラジオで放送中!
=====================================