インフルエンザの予防
今の時期は朝晩の気温差もあって、
風邪などをひきやすく体調も崩しがちです
また気温が低くなるにつれて、
インフルエンザも流行してきます
インフルエンザは早めの予防と、
症状が出た場合は早めの治療が大切です。
そこで日常生活で出来る予防法についてお伝えします。
まず栄養と休養を十分に摂り、
体力をつけて抵抗力を高めましょう
次に人ごみを避けましょう。
病原体であるウイルスを寄せつけないことも大切です。
そして適度な温度・湿度を保ちましょう。
ウイルスは気温や湿度が低い所を好みます
さらに乾燥しているとウイルスは長時間空気中を漂います
加湿器などで室内を適度な湿度に保ちましょう。
また外出した後は、
手洗いでウイルスの接触による感染を防ぎ、
うがいでのどの乾燥を防ぎましょう。
マスクの着用もおすすめです。
予防になる他「エチケットマスク」などと言われるように、
咳やくしゃみが飛んで空気に漂っているウイルスが
他人に感染するのを防ぐ効果もあります
最後に、確実な予防は流行前にワクチン接種を受けることです。
特に高齢者や心臓や肺に慢性の病気を持つ人、
気管支喘息を持つ小児などは、
重症化を防ぐためにも医師と相談した上で、
早めにインフルエンザワクチンを接種することが
望ましいと考えられます。
ワクチン接種ではタイミングも重要です
インフルエンザワクチンは
接種してから実際に効果を発揮するまでに、
およそ2週間かかると言われています。
2回接種と1回接種があり、
2回接種する場合には1回目の接種から
1週間~4週間あけて接種します。
そうすると10月後半に1回目のワクチン接種を受ければ、
例年インフルエンザが流行し始める12月より前の
11月中旬頃にはワクチン接種を終えることになり、
より効果的になります
インフルエンザが流行してからのワクチン接種は、
抗体が出来るまでに感染する危険性があります
そのため、早めにワクチン接種をしていれば
抗体も十分に出来て症状も軽くなります
※この内容は平成29年10月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオで放送中!
=====================================
鼻呼吸と口呼吸
皆さんはいつも鼻で呼吸をしていますか?
それとも口で呼吸をしていますか?
こう質問をされても、
意識していない人がほとんどだと思います
私たち人間は鼻と口の両方で呼吸することが出来ますが、
本来は鼻で呼吸をするのが自然な形です。
ところが現在日本人の大半が
口で呼吸をしていると言われています
自分では鼻で呼吸をしていると思っていても、
無意識のうちに口で呼吸をしている場合が多いようです。
例えば、気が付くと口が開いているとか、
唇が乾燥しやすい、口の渇きを感じやすい、
鼻の穴を意識して動かすことが出来ないという人はいませんか?
このような場合、
口呼吸が習慣化している可能性があると考えられます
一度、自分の呼吸を見直してみましょう。
では、鼻呼吸と口呼吸での違いについてお話します。
鼻呼吸の場合、吸い込んだ空気が鼻腔を通る間に鼻毛や粘膜が、
ほこりや細菌、ウイルスなどの異物を除去してくれます。
鼻腔の中が、いわゆるフィルターの役割になります。
また、空気は鼻腔の中で適度に温度が加えられ、
加湿されてから肺へ送られることになります。
そうすると、酸素が肺から血管へ取り込まれやすくなります。
つまり、鼻は“加温・加湿機能つきの空気清浄機”ともいえます
逆に、口は元々呼吸をするための器官ではないため、
口で呼吸すると乾燥した冷たい空気がフィルターを通さず、
そのまま喉の粘膜や気管、肺などに触れてしまいます。
すると細菌やウイルスが侵入しやすく、
粘膜の炎症などが起こりやすくなり
免疫力も低下してしまいます
また口呼吸の場合、
空気の温度や湿度を調節する機能がないため、
肺で酸素を取り込む効率も悪くなります
今の時期は風邪などで鼻がつまりやすく、
どうしても口呼吸に頼ってしまいがちです
しかし口での呼吸が当たり前になってしまうと、
ますます免疫力が低下し、
アレルギー症状が悪化してしまうという悪循環になりかねません
免疫力を高めるためにも、
口呼吸ではなく鼻呼吸を実践するよう
心がけましょう。
※この内容は平成29年10月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオで放送中!
=====================================
脂肪肝を改善するために
日本人の4人に1人が肝臓に脂肪が溜まる
脂肪肝と言われています
この脂肪肝は肝硬変や肝臓がんへと進行する可能性があり、
様々な生活習慣病のリスクを高めることが分かっています
そこで今日は、脂肪肝を改善するために気をつける
生活習慣についてお伝えします。
脂肪肝の治療のための食生活改善というと、
まず脂っこいものを減らすと考えがちですが、
それ以上に気を付けたいのが糖質です。
日常的に糖質を摂り過ぎていると、
脂肪肝になりやすいことが分かっています。
特に果物の果糖は吸収がよく、
肝臓で中性脂肪になりやすいため注意が必要です
ごはん・パン・麺類は、
ほんの一口残すだけで1ヶ月に500g、
4ヶ月で2kg減量できると言われています。
そして、果物は旬の味わいとして楽しむ程度がおすすめですが、
毎日食べたい人は1日に1/2個を目安にして
朝食の時に食べるようにしましょう
また、食事の摂り方にも注意してください。
食事によって血糖値が急上昇すると、
血糖値を下げるホルモンであるインスリンが大量に分泌されます。
インスリンは余った糖を中性脂肪として蓄えるため、
血糖値を急激に上げないことが大切です
食事の摂り方としてはまず野菜から食べて、
次に魚・肉などのおかず、
最後にご飯などの炭水化物、の順に摂るようにしましょう。
更によく噛んで食べれば血糖値の上昇が穏やかになり、
インスリンの分泌が抑えられます
また、脂肪肝を防ぐためには、
筋肉をつけて太りにくい体を作ることも大切です
脂肪は筋肉で燃えます。
インナーマッスルを鍛えれば基礎代謝が増えて、
太りにくい体になります。
例えばスクワットを習慣にしてはいかがでしょうか。
スクワットは足を肩幅に開き、
背筋を伸ばして両手を前に伸ばします。
5秒で腰を落としてお尻を突き出し、太ももに力を入れ、
5秒で元の姿勢に戻ります。
これを5回繰り返します。
この時、お腹をへこませるよう意識すれば、
より効果的なスクワットになります。
今日は、脂肪肝を改善するために気をつける
生活習慣についてお伝えしました。
※この内容は平成29年9月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオで放送中!
=====================================
痛風
風が吹いても痛いということから
名づけられたと言われる「痛風」。
この病気は下半身の関節に腫れや炎症が起こります。
特に、足の親指の付け根の関節が赤く腫れて痛み出します。
そうすると2、3日は全く歩けなくなるほどの痛みがあります
痛みはほとんどの場合、1週間から10日経つと次第に治まり、
しばらくすると全く症状が無くなります。
ただし油断は禁物で、半年から1年経つと
また同じような発作が起こります。
それを繰り返しているうちに足首や膝の関節まで腫れはじめ、
発作の間隔が次第に短くなってきます
このような状態になると、関節の症状だけでなく、
腎臓などの内臓が侵されるようになってきます。
厚生労働省の「国民生活基礎調査」によると、
推計患者数は2013年に100万人を超え、
現在も増え続けていると予想されています。
痛風にかかるのはほとんどが男性で、
最近では若年化も進んでいると言われています。
痛風の原因となるのは尿酸という物質です。
尿酸は炭素、窒素、酸素、水素の分子から出来た化学物質で、
プリン体と呼ばれる物質の一つです。
この尿酸はどんな人の体の中にも一定量あって、
血液などの体液に溶けて循環し、尿となって捨てられています。
ところが何らかの原因で
血液中の尿酸の濃度が上昇して飽和濃度を越えると、
体の中に蓄積してきます。
溶けなくなった尿酸はナトリウムと塩(えん)を作り、
結晶になります。
そして尿酸の濃度が高い状態が続くと、
この尿酸塩の結晶が関節の内面に沈着してきます。
痛風発作は、尿酸塩に対抗して体の防御機構である白血球が反応し、
攻撃する時に起こるのです。
この尿酸塩は関節だけでなく、他の臓器にも溜まっていきます。
中でも腎臓には尿酸が溜まりやすく、
痛風発作のある人は腎機能に注意が必要です
他にも痛風の患者さんには
心筋梗塞や脳血管障害などの
生命を脅かす病気を合併する割合も高いようです。
痛風の痛みを感じたら、
できるだけ早く医師の診断を受けることが最も大切です。
※この内容は平成29年8月に放送されたものです
=====================================
アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオで放送中!
=====================================