いちじく
いちじくはギリシャ神話や旧約聖書にも登場し、
栽培される果物としては最も古い歴史を持っています
日本では江戸時代に長崎から入って、
全国各地で栽培されるようになりました。
生で食べるのが一般的ですが
ジャムやコンポートにしても美味しく
缶詰やドライフルーツなどの加工品もあります。
いちじくには糖分と
少量のビタミンB1、B2、ビタミンCやカルシウム、
鉄分、灰分などの栄養素が含まれています。
また、便秘には繊維質のものを多く摂るのがいいと言われますが、
いちじくには、ペクチンという食物繊維が多く含まれています。
そのため、いちじくには腸の運動を活発にし、
便通を整える効果があります。
ただし子どもの場合は、
いちじくを食べ過ぎると下痢を起こす可能性があり
注意が必要です
更にいちじくは、肉や魚料理の後にデザートとして食べると、
胃の負担を軽くします。
肉料理や油っこい料理の後に食べるいちじくは、
さっぱりした風味と口当たりの良さが魅力です。
また昔から、いちじくは民間療法としても効果があると言われています。
例えばいちじくの葉の根元を折ると、白い乳のような液が出てきます。
この粘り気のある液体には、
皮膚や筋肉を和らげたり滑らかにする効果があります
他にも手足の荒れや、ひじ・かかとが角質化して硬くなった時は、
いちじくの汁を塗るのが効果的です
いちじくの汁は、実をしぼり器でつぶして取ることができます。
1週間ほどいちじくの汁を塗っていると、
ガサガサ、ゴワゴワしていた皮膚に潤いが出てくると言われています
またウオノメやタコは、1日に数回、2週間ほど塗り続けることで、
ウオノメの芯が自然に落ち、
タコも柔らかくなって治ると言われています
ただし、こうしたいちじくの使い方は
あくまでも民間療法として効果があるという話です。
症状を完治させるためには、専門の病院で診てもらうことが大切です。
※この内容は平成29年8月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
毎週月曜~金曜 朝8時15分~8時20分
MROラジオで放送中!
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夏バテ予防
夏バテを予防するには、
冷房をかけすぎないこと
汗をうまくかくこと
睡眠不足にならないこと
バランスの良い食事をとることが大切です
まず外の気温と室温との差を
5度以内にすることがポイントです。
たとえば夏の快適温度は25度前後と言われていますが、
外気温が30度以上の時はどうしたらいいのでしょう。
そんな時は、一度外から室内に入ってみてください。
室内に入った時に、寒いと感じる場合は冷やしすぎです
不快でない温度にしていき、体に慣れさせていきましょう。
また、湿度を下げることで不快感がかなり減少します。
除湿を心掛けるのもポイントです
次に、上手に汗をかくことです。
そのためにも積極的に水分をとるようにしましょう。
この時、冷えすぎたものは避けるようにしましょう
スポーツドリンクは体液の成分に近く、
糖分も含まれているので、
エネルギー補給という点でも優れています
また高温多湿で蒸し暑いと、
汗が蒸発せずに皮膚にはりつき
不快であるばかりでなく、
熱を発散できずに体に熱がこもってしまいます
外出先では汗ふきシートやおしぼりなどで、
額・首筋・脇の下などの
汗を拭きとるのがいいでしょう
また、夏は休息時間を多めに取り
十分な睡眠時間を確保するように心がけましょう。
お風呂で汗を洗い流してから寝ると寝つきが良くなります
そして、栄養状態を良くすることも大切です。
栄養バランスのとれた食事を1日3食とりましょう。
特にタンパク質やビタミン、ミネラル類を
しっかりとることが効果的です。
おすすめの食べ物としては、酸味のある食品です。
レモンや梅干し、お酢などは、
胃腸の働きや胃液の分泌を高めて食欲を増進させ、
乳酸などの疲労物質を分解し、疲労回復に役立ちます。
また、エネルギー代謝を良くするビタミンBもおすすめです。
豚肉やウナギ、ニラやブロッコリーなどを積極的に取り入れましょう。
大豆食品や玉子、お肉や魚など
良質のたんぱく質もとるようにしましょう。
※この内容は平成29年7月に放送されたものです
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麦茶
麦茶は他の飲料と違って人工的な保存料や甘味料などが
一切添加されていない天然飲料です。
タンニンやカフェインといった
刺激の強い物質も含まないので、
昔からお母さんが赤ちゃんにあげる飲み物としても
すすめられてきました
通常人の胃は、胃液で胃が溶けないよう
細胞が活発に働いています。
しかしストレスで疲れが身体に溜まると、
胃液のコントロールが効かなくなり胃自体を溶かしてしまいます
そこで注目したいのが麦茶です。
麦茶の成分が胃の粘膜を守る働きをしてくれます。
また、女性に多くにみられる冷え性は、
血流が滞っているために起こる症状ですが、
原料の大麦をローストする際に
血流を良くするピラジンが作られるので、
麦茶には血流を良くする働きもあります
更に麦茶には血圧を下げる働きのあるギャバが含まれています。
血圧の高い方には嬉しい効果です
他にも身体の細胞を酸化させる活性化酸素を撃退する成分
Pクマル酸(ピークマルサン)が含まれています。
この働きによって、
生活習慣病を予防することができると言われています。
また麦茶には身体のほてりを下げる働きもあると言われています。
東洋の医学でも原料の大麦に、
身体を冷やす効果があることは昔から伝えられています
つまり暑い時期に冷たい麦茶を飲むのは、
上がった身体の体温を下げるためだったのです。
そして麦茶のちょっと意外な効果が虫歯予防です。
虫歯はミュータンス菌という菌が、
歯に残った糖類にくっついてできます。
実は麦茶には、
バクテリアなどの微生物や菌類などが生成されて
付着して固まるのを予防する働きがあります。
そのため、虫歯を予防することができるのです
ただし麦茶を飲めば虫歯にならない、
ということではありませんから、
しっかり歯磨きをして虫歯の元を落とすようにしてくださいね。
※この内容は平成29年6月に放送されたものです
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カビの健康被害
今日は健康とカビについてのお話です
高温多湿な時期はカビが生えやすくなります。
カビと言っても、目に見えるものもあれば、
目に見えないものもあります
カビが原因となる病気には、
食べ物に繁殖したカビを
食べることによって引き起こされる
カビ毒中毒症があります。
カビ毒中毒症には下痢や腹痛、
吐き気などの健康被害を起こす急性毒性タイプと、
カビ毒を長期にわたって口にすることで引き起こされる
神経症状や血液障害などの慢性毒性タイプがあります。
また、水虫や、おむつかぶれなど
皮膚からカビの菌が侵入して被害をおよぼす
真菌症もあります
さらに、呼吸や口から侵入して
喘息や鼻炎、結膜炎や夏型過敏性肺炎など、
健康に被害を与えるものもあります
空気中に漂うカビは
花粉よりも飛散しやすい環境にあるため、
やっかいな存在です。
鼻の中や食べ物から口の中に入ると、
さまざまなアレルギー症状を引き起こします。
こうしたカビの繁殖を防ぐためにも、
月に回は定期的な大掃除を行い、
カビの発生や繁殖に気をつけてください。
特にキッチン周りでは、
生ごみは放置しないことが重要です
食品はなるべく早く食べきり、
冷蔵庫の中も食品が腐っていないかどうか
月に回は点検しましょう。
浴室や洗面所は、
石鹸やシャンプーの泡が残っていたり
高温多湿の状態にしておくとカビが生えやすくなります
浴室を使用した後はシャワーですみずみまで流し、
その後水で冷やします
最後に、水滴をタオルなどでふき切りましょう。
また、部屋のホコリや食べかすは
カビの栄養分となります
ホコリがたまらないように
部屋の隅々まで掃除機で吸引しましょう。
カビの生育は25度前後で活発になります。
湿度は70~95%で生育しやすく、
湿度80%以上で繁殖が活発化します。
室内の湿度は季節にかかわらず40%~60%の湿度維持を
目安にして下さい。
また、こまめに換気をして空気が流れるように、
窓を開けたり扇風機をかけて
室内に空気の流れをつくることも
カビの発生を防ぐことになります。
※この内容は平成29年6月に放送されたものです
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