腎臓の仕組みと働き
毎年3月の第2木曜日は「世界腎臓デー」です。
腎臓病は、重大な病気であるにもかかわらず、
自覚症状に乏しく、その恐ろしさについて、あまり知られていません
そこで今回は、「腎臓の仕組みと働き」についてご紹介します
腎臓は、背中側の腰の上あたりに、左右1つずつあります。
縦およそ10センチ、横およそ5センチ、成人の握りこぶし1つ分ほどの大きさで、
そら豆のような形をした、小さな臓器です。
腎臓の最も大きな働きは、
血液中の老廃物や塩分をろ過して、尿として体外に排出することです
血液は、全身に酸素と栄養を届けて、代わりに老廃物や二酸化炭素を回収しています。
回収された老廃物は、体にとって有害ですから、ろ過して尿として排出する必要があります。
そのフィルターの役目を担っているのが、腎臓です
腎臓には、心臓から送り出された血液のうちのおよそ20%の血液が流れ込みます。
腎臓に送り込まれた血液は、糸球体(しきゅうたい)というところに入って、
血液やたんぱく質などの大きなものと、そのほかの小さなものにろ過されます。
ここでできるのが尿の元になる「原尿」です。
原尿には、体に必要な水分や栄養分も混じっていて、
続く尿細管でほとんどが再吸収されて血液に戻りますが、残りの不要なものは尿となり、排泄されます。
腎臓には、これ以外にも重要な役割がたくさんあります
例えば、
尿の量を調節して体内の水分量を一定に保つ
尿の成分を調節して血液を弱アルカリ性に保つ
血圧や貧血を調整するホルモンを作る
ビタミンDを活性化して骨を健康に保つ
これらの働きも担っています
このように小さいながらもさまざまな役割を担っている腎臓は
私たちの体になくてはならない、大切な臓器の一つです
腎臓病の発症には、日々の生活習慣が大きく影響するといわれています。
バランスのよい食事や適度な運動は、腎臓病を予防するためにもとても大切です
※この内容は2021年3月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
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