低栄養を防ぐ食事

 

低栄養とは、体に必要な栄養素が不足して、

健康な体を維持することが難しい状態をいいます。

 

年を重ねると、食事の量が少なくなったりあっさりしたものを好むようになったりすることで、

栄養や水分を十分に取れなくなることがあります

 

低栄養になると、

体力や免疫力が衰えて感染症にかかりやすくなったりむくみや貧血が起こりやすくなります。

また、筋力や筋肉量が減り基礎代謝が低下すると、エネルギー消費量が減り、食欲が落ちてきます。

 

さらに、筋力が低下することで疲れやすくなり身体機能が低下して、活動量も減っていきます。

そして、ますます食欲がなくなるという悪循環に陥ってしまいます

 

このような低栄養を防ぐには、食生活に気を付けることが第一です

 

まずは、一日3食きちんと食べて、欠食しないこと

食がすすまない場合は、1食分を2回に分けたり、間食を取り入れたりしても大丈夫です

 

食事の内容は、

単品ではなく、主食、主菜、副菜、汁物を基本に、乳製品や果物も加えて、

バランスよく食べるようにしましょう

 

また低栄養で特に不足しがちなのは、タンパク質と炭水化物です。

これらが不足すると、体重や筋肉量が減少してしまいますので、

肉や魚、卵、大豆製品などのタンパク質と、ご飯、パン、麺類などの炭水化物を、

しっかり取るようにしてください

 

それから、

加齢に伴って、噛む力や飲み込む力が衰えてきます

食材を小さくカットしたり、柔らかくなるまで火を通たり、

片栗粉などでとろみをつけたりして、食べやすいように工夫することも大切です。

 

また、同じ調理法や味付けが続くと、食が進まなくなってしまいます。

和洋中さまざまな料理を取り入れたりお酢、香辛料、香味野菜などを活用して、

味に変化をつけるのもおすすめです

 

お年寄りが要介護状態になる原因は、認知症や脳卒中、転倒などが多いですが、

低栄養がきっかけになることも少なくないそうです

60歳以降は、体の状態を見ながら、低栄養予防も意識してみてください

 

※この内容は2021年5月に放送されたものです

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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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