梨
「梨」と言えば
抜群の甘さとみずみずしさ、シャリっとした歯ごたえが特徴で、
水分を失いやすく、疲労やストレスが蓄積しやすい夏にこそ食べたい果物です
そこできょうは「梨と健康」をテーマにお話します
「梨」という名称自体はバラ科ナシ属の植物全体を指すますが、
私たちがイメージするのは、食べる果実の「梨」だと思います。
「梨」は、静岡の遺跡で種子が発見されたことから、
日本では弥生時代から食べられていたとする説があり、
奈良時代の「日本書紀」にもその名前が登場しています。
中国由来の伝統的な果物で、「梨」は夏から秋口が旬のイメージがありますが、
日本で最もポピュラーで、旬の時期の長い「幸水」など
早い時期に収穫される品種については、今月から出荷が始まります
そろそろ店頭でも見かける時期です
ところで梨に含まれる成分を見てみると
「ポリフェノール」や「クエン酸」や「リンゴ酸」、
「アスパラギン酸」そして「カリウム」が含まれています
「ポリフェノール」には抗酸化や抗がん、老化防止の作用、
「クエン酸」や「リンゴ酸」、「アスパラギン酸」には疲労回復への効果、
「カリウム」には高血圧の予防効果が期待できます
そして、甘みの成分となる「ソルビトール」は、
腸内環境を整える効果で便秘の改善を促してくれるそうです
梨特有のシャキッとした食感は、
「リグニン」と「ペントザン」という成分から生まれた「石細胞」によるもので、
こちらも甘味成分同様、便通の改善に一役買ってくれそうです
なお、梨をおいしく食べることができる期間は限られています。
そこで正しい保存法をお伝えします
収穫した後の梨は、実の中の水分や栄養をヘタの部分から呼吸しますので、
この速度を鈍らせるために、丸ごと1個を保管する場合は、
へたの部分を下に向け、冷蔵庫に入れて冷やすことで、
品質の低下を遅らせることが可能だそうです
また、カットしてしまった梨は、
密閉できる容器に入れて酸化を防いだり、
冷凍保存して、あとはシャーベット的に楽しむなどがベストなようです
※この内容は2022年7月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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