鼻呼吸と口呼吸
皆さんはいつも鼻で呼吸をしていますか?
それとも口で呼吸をしていますか?
こう質問をされても、
意識していない人がほとんどだと思います
私たち人間は鼻と口の両方で呼吸することが出来ますが、
本来は鼻で呼吸をするのが自然な形です。
ところが現在日本人の大半が
口で呼吸をしていると言われています
自分では鼻で呼吸をしていると思っていても、
無意識のうちに口で呼吸をしている場合が多いようです。
例えば、気が付くと口が開いているとか、
唇が乾燥しやすい、口の渇きを感じやすい、
鼻の穴を意識して動かすことが出来ないという人はいませんか?
このような場合、
口呼吸が習慣化している可能性があると考えられます
一度、自分の呼吸を見直してみましょう。
では、鼻呼吸と口呼吸での違いについてお話します。
鼻呼吸の場合、吸い込んだ空気が鼻腔を通る間に鼻毛や粘膜が、
ほこりや細菌、ウイルスなどの異物を除去してくれます。
鼻腔の中が、いわゆるフィルターの役割になります。
また、空気は鼻腔の中で適度に温度が加えられ、
加湿されてから肺へ送られることになります。
そうすると、酸素が肺から血管へ取り込まれやすくなります。
つまり、鼻は“加温・加湿機能つきの空気清浄機”ともいえます
逆に、口は元々呼吸をするための器官ではないため、
口で呼吸すると乾燥した冷たい空気がフィルターを通さず、
そのまま喉の粘膜や気管、肺などに触れてしまいます。
すると細菌やウイルスが侵入しやすく、
粘膜の炎症などが起こりやすくなり
免疫力も低下してしまいます
また口呼吸の場合、
空気の温度や湿度を調節する機能がないため、
肺で酸素を取り込む効率も悪くなります
今の時期は風邪などで鼻がつまりやすく、
どうしても口呼吸に頼ってしまいがちです
しかし口での呼吸が当たり前になってしまうと、
ますます免疫力が低下し、
アレルギー症状が悪化してしまうという悪循環になりかねません
免疫力を高めるためにも、
口呼吸ではなく鼻呼吸を実践するよう
心がけましょう。
※この内容は平成29年10月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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