冬の味覚 牡蠣
牡蠣は別名海のミルクと言われるほど栄養豊富な食べ物です。
食用としての歴史も古く、
貝塚で多数の牡蠣の殻も発見されていますし、
古事記・延喜式といった古文書にも牡蠣が度々登場しています
ヨーロッパでは古代から精力増強効果があるとして注目され、
シーザーがイギリス海峡に侵攻したのは、
テムズ河口で獲れる良質の牡蠣が
目当てだったのではないかとも言われています
では、牡蠣の旨味の秘密は何かというと、
牡蠣に含まれる豊富なグリコーゲンにあります。
グリコーゲンは単独では無味無臭ですが、
ほかの味と一緒になるとコクと旨味が出てきます。
牡蠣に含まれる栄養をみると、
生牡蠣100g中には1日に必要なたんぱく質量の3分の2、
カルシウムは3分の1、リンは一日に必要な分含まれ、
鉄分・ヨードは4倍含まれています
具体的な牡蠣の効果を挙げると、
まず、肝臓を強化する効果があります。
これは、肝機能を強化するグリコーゲンやタウリン・ビタミンB12が
豊富に含まれているためです
疲れた肝臓をバックアップするには、
牡蠣はまさにもってこいと言えます。
次に、牡蠣には血を作り出す効果もあります。
これは血を作り出すときに必要な
鉄・ビタミンB12・銅・葉酸が含まれているためで、
食生活の偏りからくる貧血の方には効果が期待されます。
また、牡蠣には亜鉛も多く含まれています。
この亜鉛は免疫細胞の働きを活性化させ、
粘膜の健康を保つビタミンAを体内に留め、
喉の痛みや鼻水・鼻づまりなど風邪の症状を緩和する効果があります。
他に牡蠣には精神を安定させる効果もあると言われています。
カルシウムが不足するとイライラしやすくなるといった話を
聞いたことはありませんか?
カルシウムはイライラを抑え、精神安定を促す栄養素です
牡蠣には極めて良質なカルシウムが含まれています。
ストレス予防にも牡蠣はぴったりの食材といえるかもしれません
※この内容は平成30年12月に放送されたものです
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アルプモーニングスマイル
パーソナリティー 秋本 和美
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